こんにちは、エンドウです。
前回に引き続き、1年前のアメリカ縦断中に書いてた日記を公開したいと思います。
今回のお話は、
- ホームレスは危険=わたしの勝手な偏見
- ポートランドでの素敵すぎるご家族との出会い
- 英語を『使う』のか英語に『使われる』のか
について、21歳だったわたしが感じたことを日記の中で綴ってます。
それでは、どうぞ〜〜。
目次
全米で住みたい街No.1『ポートランド』
2018.3.18——
昨日、念願のアメリカンステーキを食べました。
と聞かれ、反射的に言ってしまった
めっちゃ挨拶好きな人になってしまいました。
遠藤です。

昨日からポートランド生活を楽しんでいます。
ポートランドは、全米で一番住みたい街と言われています。
一体どんな街なんや!ってなってたんですけど、思ってたより他の街と大差ない!(笑)
確かに緑が多くて落ち着くし、交通機関も10メートル歩いたらバス停が見つかるくらい不自由ないです。
しかも嬉しいのが、TAXフリー!
最近食べて気に入った、キャラメル入りのM&M’sを爆買いしたいと思います。
ホームレスは危険=偏見
『全米で一番住みたい地域』といっても治安が悪いところは当然あるし、ホームレスもいます。
アメリカはびっくりするくらいホームレスが多いです。
富裕層が多い分、貧富の差が大きいらしく、普通に道を歩いていても「お金をください」と話しかけられます。
日本にいたらそんな機会は滅多にないので、最初のうちはホームレスを本気で怖がってました。
ホームレスへの考え方が変わった一件
そんな考えが変わるきっかけとなったある一件について、まず話していきたいと思います。
ある日の夕方、信号待ちをしていたら大荷物を持ったおじいさんがやってきました。
と祈っていたら、そのおじさんが近くでたばこを吸っていた青年に、
と話しかけました。
すると青年は
と言って、タバコを1本渡しました。
加えて、青年は「ライターは持っているのか?」など、まるで友達のように接するのです。
その光景を見て、ホームレスに対して怖いと感じているのは私の勝手な思い込みと、気持ちの問題なんだなぁ、と気づきました。
ホームレスも1人の人間
私のこれまでの見方は、とても差別的なものでした。
ホームレスも一人の人間であり、平等な扱いを受けるべきです。
そういった意味でも、今話題になっているベーシックインカムは国民全員が未来を描くことのできる素敵な仕組みだと思います。
と心を入れ替えた矢先、
無条件の優しさを経験

今日は朝からルームメイトと接する機会が多く、相変わらずうまく英語聞き取れなかったりして、悔しい思いをしました。
バス待ちをしている時間は、
と今更ながら気づき、バスが到着するまでの時間は運転手さんに尋ねたいことを繰り返し練習してました。
素敵すぎるご家族との出会い
朝食兼、昼食をとろうと人気のローカルカフェに行くと、私の前に4組待っていました。
私も名前を書き、小雨が降るなか外で待ちます。
同じく順番待ちをしていたおじさん2人と目が合い、微笑み合います。
これだけでハッピー。
するとおじさんが話しかけて来ました。
日本人であることを伝えると、
と会話が弾みます。
私がアメリカの西海岸を縦断している話や、アリゾナでの思い出が一番心に残っている話をすると、まさかの彼らもアリゾナ出身!
そして出身大学も、私のアメリカ人の友達と同じであることが判明!
もう話が盛り上がりまくる。
ここまでアリゾナと縁がありすぎると、
と思ってしまいます。
ちなみに前世の見える友達のお母さんに見てもらったところ、1個前は”戦時中の看護師”で、2個前は”団子屋の看板娘”でした。
彼の名前はコリックさん。
左の男性はコリックさんのお父さんのレリックさんです。
彼の奥さんで、とてもお美しいシェイナさんと息子さんのカルダーくん(最初本気で女の子だと勘違いしてたくらい美少年)ともお会いし、しばしの間談笑。
なんて素敵な家族なんや、、!と、順番待ちをしていた事を忘れるくらい充実した時間を過ごせました。
出会って数分、ご飯のお誘いを受ける
彼らが先に入店し、私も引き続き待っていると、コリックさんが戻ってきて私に一言、
えええ、いいんですか!!!と言ったら「Sure!」と、座っていたテーブルに案内してくれました。
テーブルには、コリックさんのお母さんにあたるミリアンさんが先に座っており、私を快く受け入れてくれました。
この、予想だにしなかった事態に私の心臓はバックバク!
それと共に、少し話しただけの他人を自分の家族の輪に入れてくれる暖かさと、他人との境界線の無さにびっくりしました。
心底、アメリカの人達の人柄にしびれます。
食事をとりながらこれからの予定が決まっていないことを話すと、おすすめの場所や「これ渡せばタダで入れるから!」と、レゴミュージアムの無料券までいただきました。
本当に暖かい家族で、自分が食べてるプレートを「try it?」って言って分けてくれるんです。
わたしは1回の食事で5つの味を楽しませてもらいました。
レリックさんが知らぬ間に済ませて下さってたお会計。
「払います!!」と全力で言ったところ、その全力を優に越す圧力で「大丈夫だから!」と家族全員に言われ、受け止めきれない優しさにクラクラしました。
英語を勉強する理由

関わる人によって話す内容も、得る知識も変わってきます。
そして話せる言語が増えると、関われる人が何倍にも増えることに今回気づきました。
私は色んな人の価値観に触れて、視野を広く持ち続けたいです。
今読んでいる、落合陽一さんの「日本再興戦略」の中に「重要なのは、英語そのものではなくて、発信すべき内容があるかどうか」という一文があります。
英語を流暢に話せるだけの人材は必要なく、自分の発信活動の1つとして英語というツールを用いるという理想の形を、私は少し忘れていたような気がします。
英語を使うのか、英語に使われるかの違いはとても大きいと思います。
英語の勉強をするだけでなく、人間としても成長していくことがこれからの目標です。
なんだか自分の人生、やっと巻き返し始めれたな、と最近強く感じます。
それでは!
今のわたしが日記を読んでみて
今思い返しても、アメリカ縦断旅は人との出会いに恵まれた旅だったなぁと感じます。
アメリカできれいな景色をたくさん見ても、一番濃い記憶として残っているのは現地の人と交わしたコミュニケーションでした。
旅は出会いを求めるもの、旅行は観光地を巡るものです。
そして、自分を成長させてくれるのは圧倒的に前者です。
そう気づかせてくれたコリックさんたちに感謝です。