コラム

【アメリカ縦断日記】モノの価値は値段で測れない【ロサンゼルス編】

こんにちは〜エンドウです。

過去のメモを整理してたら1年前のアメリカ縦断旅中の日記が出てきました。

読んでるとだんだんエモくなってきたので、そっくりそのままアップしたいと思います。

専門学校を卒業し、社会人になる前の1ヶ月間の最後の春休みを使ってクラウドファンディングしてたあの頃。

この1ヶ月で今の私の自己が確立されたと言っても過言ではない期間でした。

エンドウ
エンドウ
マジだよ!

初めての海外ひとり旅。初めてのアメリカ。

そしてたどたどしい英語。(英語の勉強を再開して半年くらい経った頃の話)

台湾と韓国にしか行ったことのなかった私がアメリカで1ヶ月過ごして感じたことを綴ってます。

「海外に興味がある、英語を勉強し始めたい!」

って思ってる方の肩を少しでも押せる日記になってるんじゃないかなぁ。

ちなみに4話連続投稿予定。

それでは、どうぞ〜〜。

はじめに

2018.3.12ーーーー

こんにちは!遠藤です!

今は、ロサンゼルスのカフェでゆっくりカフェラテを飲んでいます。

ロサンゼルスはサンディエゴとは違い、様々な人種が街を行き交い、日本からの観光客もたくさんいらっしゃいます。

ロサンゼルスの中にリトルトーキョー、コリアタウンやチャイナタウンなどがあり、ここにいてもアジアの風を感じます。

ロサンゼルスへの道中で起こった珍事件


今日は、サンディエゴからロサンゼルスへの道中で起こった珍事件を綴りたいと思います。

(こっちの人達からしたら日常茶飯事な事件かも?)

サンディエゴを出発

昨日の朝7時過ぎ、私は眠い目をこすりながらサンディエゴの中心駅SantaFeに向かっていました。

私の民宿からバスで約1時間、バスの中には私と同じく眠そうな顔の人達がちらほら。

ちょうど夜明けのタイミングと重なり、大きな朝日が私たちの顔いっぱいに明かりを照らします。

「おきろよーー!!」と言ってくれてるようでした。

SantaFeに着き、バスの乗車券を発券し、バスの到着を待ちます。

約20分遅れてバスが到着。

エンドウ
エンドウ
アメリカンだなぁ。(この感想が合ってるかどうかは分からない)

前日の晩、中々寝付けず睡眠時間30分だった私。

バスに乗り、ガイドブックでロサンゼルスのことをおおざっぱに調べた後すぐに爆睡。

高速道路のど真ん中でバス停車


すると、乗換駅のIrvineに着くにはあまりにも早いタイミングでバスが止まりました。

運転手さんの叫び声と乗客の笑声でエンドウ起床。

エンドウ
エンドウ
いやいや、なんの騒ぎですか。

乗客が次々とバスから降りていきます。

エンドウ
エンドウ
えっIrvineまで、まだまだですよね?

GoogleMapで確認すると、Irvineまであと1時間はかかる距離で停車していました。

しかもバスが止まったのは国道のど真ん中。

バス停があるとも考えられません。

わたしの隣に座っていた男性が、席を立ちながら私をじっと見ています。

エンドウ
エンドウ
いや、私の降りる駅はここじゃないんですよ

と、私も目で訴えかけます。

バスに残ったのは、私と後ろの席の親子だけ。

その親子も降りる準備を始めます。

ここでやっと、このバスに乗ってちゃいけないんだと気づきました。

慌ててバスを出ると、みんな自分の荷物を持ちながら後ろに止まっていたバスに移動しています。

まだ状況がのみ込めずにいた私は、バスの運転手になにがあったのか聞きました。

すると運転手さん、

 

 

「Broken down!!」

 

 

エンドウ
エンドウ
まじか(爆笑)

 

気づいたらバス故障してた

はっきりと聞こえた日本では聞き慣れないその言葉に、笑いと驚きがこみ上げました。

運転手さんと私、しばしの間めっちゃ笑う。

「とりあえず後ろのバスに乗っといて!」みたいなことを言われ、荷物を引きづりながら移動する。

バスに乗ると真っ先に私の隣に座っていた男性と目が合い、私に微笑みかけてくれました。

ようやく、この人がなぜバスを降りるとき私を見ていたのかやっと分かりました。

私がこの事態をちゃんと理解しているのか、心配してくれていたのです!

隣の席が空いていたので、迷うことなくそこに座ります。

このバスがちゃんとIrvineに着くのか分からなかったので男性に聞くと、「Irvineに着くし、たぶん君はロサンゼルスに行くことができるよ」とのことでした。

もうその時点で私の安心感がマックスになり、もっとこの人と話してぇ欲が強くなりました。

めちゃくちゃ優しい男性ジョージさん

彼の名前はジョージさん。

日本にも家族で来たことがあり、東京で侍博物館や、神社巡りを楽しんだそう。

エンドウ
エンドウ
日本の桜が見れたことがとっても嬉しかったらしい!

私の日本語のガイドブックを見て、日本人だと気づき、ずっと気にかけてくれていたみたい。

私が初めてのアメリカ旅行で、西海岸を縦断していることや、Uberで1万5千円払ったことなどを話すと「僕は東京でタクシーに3万払ったから、落ち込むことないよ」と慰めてくれました。

エンドウ
エンドウ
なんて優しいんや、、!

するとジョージさん、自分のカバンを開けて、何やらメモしています。

お仕事かな?と思っていると自分の電話番号を書いた名刺を渡してくれました。

「また何かピンチに直面したら、ここに電話すればいいよ」

エンドウ
エンドウ
どんだけいい人なんや、、!

この名刺はアメリカで買うどのお土産よりも価値があり、名刺を見る度に、ジョージさんと、バス故障事件を思い出すのだろうなぁと思います。

Irvineでの乗り換えでも、私の代わりにロサンゼルス行きの列車の状況を人に尋ねてくれたり、重いキャリーケースを運んでくれたりしました。

別れ際、ただ「Thankyou!」としか伝えられない自分にすごく不甲斐なさを感じました。

私がもっと英語が話せたら、思いの丈を全て伝えられるのに、と。

値段がついているものに価値があるわけではない

この経験は私に新しい気づきや、価値観を与えてくれました。

値段がついているものすべてに価値があるというわけでは無いこと。

他の人から見ると、ジョージさんにもらった名刺はただの紙切れかもしれません。

しかし私にとっては宝物同然です。

そして、他人を気づかえる心の余裕と、善意の気持ちを常に持ち続けることの大切さ。

こっちに来てから、毎日のように人の優しさに触れています。

「あなたが降りる予定の駅に着いたら教えてあげるから、私の近くに座っておきなさい!」

「バス停探してるの?大丈夫?」

「たぶん君たちの乗るバスはあれだよ!(遠くを指さしながら)あ、違ったわ(笑)」

なんでそこまでしてくれるん??の連続です。

アメリカは笑顔人口がめちゃくちゃ多い

「優しくしてもらったから自分も人に優しくする」という連鎖がアメリカはとてもナチュラルに起こっています。

そして笑顔人口と、楽しそうに働いてる人口がはんぱなく多い!!本当に素敵です。

日本に帰っても、このことは絶対に忘れません。

人生、楽しんだもの勝ちだな、と強く思います。

そして、楽しめるかどうか決めるのも自分次第なんだな、と感じる今日この頃です。

今の私が日記を読んでみて

いかがだったでしょうか。

エンドウ
エンドウ
意外と大切なことに気づけてるジャン!

と、1年老け込んだ私が先輩風吹かしてコメントしてみます。

今でも鮮明に思い出すことができるバス故障事件。

そして、優しすぎるジョージさんとの出会い。

今でもいただいた名刺は大切に保管してあります。

ジョージさん、今頃何してるかなぁ。笑

このあとは

  1. アリゾナ編「自分が何に対して幸せと感じるのか、少しわかった気がする」
  2. ポートランド編「素敵すぎるご家族との出会い、そして英語が持つ可能性」
  3. ロサンゼルス編「現代日本への違和感、これからの時代の生き方について」
  4. まとめ編「英語を勉強するきっかけをくれた先生との出会い」

を公開していく予定です。

引き続き読んでもらえると嬉しいです!