、、けど治安ってどうなんだろ?
最近は観光地としてだけでなく、語学留学先としても有名なフィリピン・セブ島。
と言ってもまだまだ発展途上国なので、日本に比べると危険な場面がチラホラあります。
- セブ島に行く予定がある方
- セブ島に語学留学するお子さんを持つ親御さん
- 緊急時に使える英語フレーズを知っておきたい方
目次
【2019年】現在のセブ島の治安
治安は回復してきている

日本の外務省が発表している治安情報を見てみましょう。
【フィリピンの犯罪件数と日本人の被害】
フィリピン国家警察が発表した全国犯罪統計によれば、2018 年のフィリピン全土の犯罪発生件数総計は約47.5万件であり、このうち殺人事件は約7千件,強盗事件は約1.1万件と、殺人事件の発生数は日本の約8倍、強盗事件は約9倍となっています。
2017年の殺人事件数が9千件、強盗事件数が1,6万件だったので、それに比べれば治安は徐々に良くなっていってます。
フィリピンで起こる犯罪の手口を事前に知っていれば未然に防げる事件ばかりです。
渡航前に一通り予習しておきましょう。
【観光客・留学生向け】よく起こる犯罪
置き引き・スリ

セブ島に限らず、東南アジアではよくある事件です。
特にセブ市内にはモールやマーケットといった、人ごみで溢れかえっているエリアがたくさんあります。
そういった場所に行く際は、ファスナー付きのウェストポーチに貴重品をしまい、手荷物に対して常に気を配るようにしておきましょう。
ぼったくりタクシー

私も留学中、ぼったくりタクシーに乗り合わせたことがあります。
フィリピンのタクシーは日本と違い、走った時間分の料金が請求されます。
メーターに表示されている秒間が少しでも「早いな?」と感じたらそのタクシーはイエローカードです。
30秒〜1分ほど様子を見て、「明らかに時間の経ち方がおかしい!」と思った場合はすぐにタクシーを降りましょう。
また、乗車時に運賃の値段を交渉される場合があります。
極端に渋滞している場合などを除き、そういった時に提示される金額は割高になっています。
きちんとメーターを使って走ってもらうよう、交渉しましょう。
睡眠薬強盗

この被害にあったことがある人は私の身近にはいないので、あまり頻繁に起こる事件では無さそうです。
といっても油断は禁物なので、手口の手順を知っておきましょう。
【手口その1】
- 『観光案内をしてあげる』
- 『日本に興味があるので話を聞かせてほしい』
- 『タガログ語(フィリピンの標準語)を教える代わりに日本語を教えてほしい』と話しかけられる。
【手口その2】
- レストランあるいは自宅に招きいれ、睡眠薬入りの飲食物を勧めてくる。
【手口その3】
- 昏睡させられた後、現金やクレジットカードを盗まれる。
イカサマ博打・トランプ詐欺

こちらはフィリピンの有名な強盗事件の一つ。
手口は睡眠薬強盗と似ています。
【手口その1】
- (睡眠薬強盗と同じ)
【手口その2】
- レストランあるいは自宅に招きいれ、トランプゲームを勧められる。
【手口その3】
- 最初は少額を賭けて勝ち続ける。
【手口その4】
- 高額を賭けるよう促され、突然勝てなくなる。
【手口その5】
- 最終的に現金だけでなくあらゆる金品を巻き上げられる。
自主的に博打に応じたと警察側に判断されれば、場合によっては被害者とはみなされません。
逆に違法な賭博を行ったとして罪に問われることもあるので,儲け話には乗らないようにしましょう。
【子連れの方向け】注意すべきポイント
リゾートホテルに泊まる

セブ島のリゾートホテルの特徴は、ホテル内ですべての用事を済ませることができる点です。
「レストラン・海・プール・テニスコート・スパ」といった衣食住に必要な施設が網羅されているので、ホテルから外に出る必要性がなくなります。
私も実際、マクタン島にあるリゾートホテルに宿泊しましたが、セブ市内に比べてお子さんを連れているご家族は格段に多かったのが印象的でした。
セブ市内には入らない

セブ市内はリゾートホテル内と比べて雰囲気がガラっと変わります。
物乞いをするストリートチルドレンやホームレスが路上で寝ている姿は、中々日本では見ない光景なので、衝撃が大きいです。
そのため、小さなお子さんを連れてセブ市内を回るのはあまりおすすめできません。
【女性向け】注意すべきポイント
連絡先は教えない

フィリピン人の人柄はめちゃくちゃ明るくて優しいので、秒で友達になれます。
話の流れで連絡先(Facebookが多い)を聞かれることがありますが、ここで危険感知アラームがしっかり作動するようにしておきましょう。
私の場合、カフェの店員さんやタクシーの運転手さんに聞かれた時は「ごめん、Facebook持ってないんだ〜。」と答えるようにしています。
レイプ事件

【強姦被害】
2018年のフィリピン全国犯罪統計によれば,フィリピン全土で,約 7.3 千件の強姦事件が発生しています。
強姦事件も日本と比較して発生率が極めて高いので,日頃の行動には慎重かつ細心の注意を払う必要があります。
こちらも件数自体は減ってきていますが、まだまだ危険ですね。
露出度の高い服装や、夜間の一人歩きは控えるようにしましょう。
【治安対策】犯罪は未然に防げます
深夜出歩かない

セブ島の深夜は昼間の雰囲気と比べて。
金品を奪うために、ホールドアップ(手を上げさせて強引にモノを奪い取る)されることもあるみたいです。
日付が変わる前に寮、もしくはホテルに戻るようにしましょう。
歩きスマホしない

歩きスマホをしていると、どうしても周囲に対する注意力が散漫になってしまいます。
スマホに集中している間にスリ被害にあってしまうことも。
また、歩道ギリギリのところをバイクが通り過ぎるので、バイクのドライバーが強引にスマホを奪っていく可能性があります。
華美な服装で歩かない

アクセサリーやブランド品を身につけている人は特に目をつけられやすいです。
自分にとって華美でなくとも、現地の人からすれば富裕層に見えるかもしれません。
ストリートチルドレンに執拗につきまとわれないためにも、服装はなるべくカジュアルにしておくことをおすすめします。
ストリートチルドレンとは関わらない

道を歩いているとよく話しかけられますが、干渉しなければ危害なども与えてきません。
一度お金やモノを与えてしまうと、他のストリートチルドレンに付きまとわれる原因になります。
無視するのは少し心が痛みますが、自分の安全を優先して関わりを持たないようにしましょう。
タクシーに乗った時は小銭があるか確認する

おつりを持っていないタクシーの運転手が多いです。
実際私も、300ペソの運賃に対して500ペソしか持っておらず、「おつりがないから500ペソ払って。」と言われたことがあります。
細かいお金を持っていなかった私も悪かったですが、「その強情さは違うだろ」と思い、近くのコンビニで500ペソを崩し、ぴったりお支払いしました。
相手の言う通りにはならず、交渉する姿勢を持ちましょう。
また、ストレートチルドレンがドアを開けて品物を売りに来る可能性があります。
基本的にタクシーの運転手が自動でドアロックをかけてくれますが、自分でも確認するようにしましょう。
路上ATMは使用しない

銀行やモールの中でお金を下ろすようにしましょう。
銀行やモールのゲート付近には警備員が不審者を中に入れないよう立っているので、店内は比較的安全です。
【番外編】緊急時に使える英語フレーズ13選
タクシー編
- メーターを使ってください。
— Can you use the taximeter?
- 別のタクシーを使います。
— I will find another taxi.
- メーターを使わないならすぐに降ります。
— I am getting off immediately, if you don’t use the taximeter.
- ここで降ろしてもらえますか?
ー Could you please stop here?
- お釣りが足りません。
— You haven’t given me enough change. or “not enough change.”
- お釣りはありますか?
ー Do you have change?
盗難編
- 誰かが私のハンドバッグを盗みました。
ー Someone stole my bag.
- 誰か私のバッグを見ませんでしたか?
ー Did anyone find my bag?
- たった今、強盗に遭いました。
ー I’ve just been robbed.
警察を呼ぶ編
- この近くに警察はありますか。
ー Is there a police station near here?
- 警察を呼んでくれませんか。
ー Can you call the police for me?
道に迷った編
- 道に迷ってしまいました。
ー I’m lost.
- ~までの道を教えて頂けませんか?
ー Could you tell me the way to ~ ?
- 昔に比べて治安は回復している
- しかしまだまだ安全とは言えない
- 犯罪の手口を知り、常に警戒心を持っておくようにしよう